[Mew-dist 2953] 1.70 → 1.9x の移行

藤原誠 / Makoto Fujiwara makoto at example.com
1997年 11月 11日 (火) 23:43:43 JST


                                     Tue Nov 11 23:39:57 1997
                                             千葉市中央区長洲
                                                     藤原  誠
最近必要があって次のような文を用意しました。合っているでしょうか
---------------------------------------------------------------
Mew-1.70 から Mew-1.9x ではいろいろ大幅に変わっています。
MH を離れて IM というものを使うようになったことです。
ただそれ自体は、使う側からはそれほど見えないはずです。
(ちょっと遅いなと思うかも知れませんが)

それでも当然いくつかは知っておいた方が得なので、書いて見
ました。(ここに書いたことは大きなことで、それ以外にこまか
いことはもっとあるはずです。色の付け方。binary の添付書類
の扱い。添付書類の扱い一般。等)


Mew については詳しい説明は M-x info で出て来る、
* Mew: (mew.jis.info).   (in Japanese ) Messaging in the Emacs World 
のところに説明があります。(このような文字が見つからない時は
御一報下さい)

1.70 から 1.9x になり変ったこと

○ 設定方法
1.70  ~/.mh_profile 

1.9x  ~/.im/Config  

  (説明)この ~/.im/Config は一度 imsetup として四回くらい
        改行を入力すれば作ってくれます。そうして必要なら
        あとで文字編集が出来ます。            
        この中に設定していないことは /usr/local/lib/im/SiteConfig
        を見ます。

○ Summary buffer の書式
1.70   ~/.mh_profile (scan.form) -> scan.form
        (ちょっと分り難い)
1.9x   ~/.im/Config  Form 行
        (とりあえず簡単)

   (説明) 1.70 までは ~/.mh_profile の中に、どの譜に設定するか書い
          て、それは通常 ~/Mail/scan.form となっていて、そのの中に
          書いていました。
          1.9x では ~/.im/Config の中の Form 行に直接書きます。も
          しその行が設定してなければ、/usr/local/lib/im/SiteConfig
          に書いてある設定が生きます。
          ここで使える書式文字は、次の中の 
          /usr/local/lib/perl5/site_perl/IM/Scan.pm
          =head1 SCAN FORMAT 
          という文字で始まる部分に書いてあります。

○ 別名の設定場所
1.70   ~/.mh_profile (AliasFile:)
1.9x   ~/.im/Config  (AliasesFile=Aliases)
   (説明)いずれの場合も主設定譜の中で、どの譜に設定するかを書いて、
         その中に書きます。(間接 map) 書式はどちらの版でも同じで、
         nickname:	actual_address
         という形式です。1.9x では 名前 <email at example.com>
         というように日本語を入れることも出ます。(実は左辺も
         日本語が使える)

○ pick の方法
1.70
   ? 
   subject:
   strings
1.9x
   ?
   subject=strings   
   (説明) 上のように少しだけ方法が違います。もちろん subject= の代り
          に from= とか to= などが使えます。

○メールの消え方
1.70
  ~/Mail/inbox/1   -> ~/Mail/inbox/#1

1.9x
  ~/Mail/inbox/1   -> ~/Mail/trash
  ~/Mail/trash/1   -> (gone)
  (説明) trash だけは特別扱いで、すぐに消えてしまいます。
        しかし、実は上の振舞は ~/.emacs の設定で変更出来ます。
  M-x describe-variable RET mew-msg-rm-policy で説明が出ます。
 ----------------------------------------------------------
 変数 mew-msg-rm-policy
         'totrash     -> 常に消さない
         'always      -> 常に消す
         'trashonly   -> ゴミ箱でだけ消す
         'uselist     -> mew-msg-rm-folder-list にセットした
                        リストにマッチするフォルダでだけ消す
 ----------------------------------------------------------
 何も考えないと次のように書いたのと同じになっています。
 (setq mew-msg-rm-policy 'trashonly )

○自動分類に slocal 
  これは MH が設置してある機械では、1.70 でも 1.9x でも全く
  同じにも使えます。何も考える必要はありません。

  MH には slocal というものがあって、その文字を ~/.forward 
  に書くというのも、一つの方法でした。それを引続き使うことが
  出来ます。しかし 「1.9x が使える機械」一般では MH を必要と
  しない為 slocal がないかも知れません。そういう時は procmail, 
  mailagent というようなものを使うのも一つの方法です。

  以上のことは mh-biff についても言えることで、そのまま使えま
  す。MH が入っている限り、何も考えなくても大丈夫です。

○News に近づく
  IM は News に投稿することも考えて作られているので、メールに
  書くと同時にニュースに投稿するということも出来ます。1.9x を
  使っているとこれが自然に出来ます。
  Newsgroups: という行を加えればいいのです。

○IM を生で使う
  次のようにして MH を生で使うという方法があったように
  show  inc   scan  pick    rmm  refile 
  imcat imget imls  imgrep  imrm immv
  IM も上のように使えます。
  ls /usr/local/bin/im* として出て来るものがそうです。
  これらの使い方は imls --help などとすると表示されます。


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(藤原)



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