神子元 (2004/10/03)

土曜の 18:00 に長津田で kanae ちゃんを拾って神子元ハンマーズへ。 22:30 ごろに到着。 こんなに長い距離の運転にも慣れてしまっている自分が恐い。 久しぶりにビールを飲み、 男性部屋で寝ようとするが蚊とかイビキとか足音とか雨音とかでうまく寝れなかった。


一本目

日曜は大雨。洪水注意報も出ており、寝不足とあいまって気分が冴えない。 昨日の透明度は 7m と悪く、どのチームもハンマーに会えなかったらしい。 今日はハンマーに期待できないかなぁ。

今回は後発隊になったので、出発までに余裕がある。 メッシュバックを車に詰め込み、カメラを持って車に乗り船着き場へ。 途中の海岸で見た海は波 1 つないべた凪ぎだった。 水浸しの船着き場で雨の中で機材を設定し船を待つ。 帰ってきた先発隊によれば、 ハンマーは見れなかったが透明度は最低でも 20m はあるとのこと。

船に乗り込んで神子元島へ。 僕の経験した中では、水面は最高に穏やかだった。 神子元島に着き、船長はカメ根の北西の地点に船を停めた。 みなテンポよくジャイアントで飛込む。 水面で集合し一斉潜行。 kanae ちゃんは、BC から空気を抜くノブを見付けられずあたふたしていたので、 足を引っ張って沈めた。

初めてカメ根の北西に来たので見たことのない地形。 激流の中を根を掴んで進み、根と根が切り立った水路のようなところへ出た。 これまでに経験したことがない強烈な潮流が水路を抜けていく。 カレントフックをセットしたいが、それを許さないぐらい流れは強烈だった。 後でこの中を飛ぶのかと思うと少し不安。

左にはタカベが流れに逆らいながら群れており、 その向うに別のチームが見える。 22m の根に捕まっているというのに、 ガイドの真さんはなかなか飛ばない。 捕まっている手が疲れてきたので、 片手ごとにレストを繰り返す。 クライマーの僕でもこんなに疲れるのに、みんな大丈夫なんだろうか?

ダイコンを見ると、この水深にいられるのも後 13 分。 もう 15 分ぐらい根にいることになる。 ここでようやく根から離れるサインが出た。 一二の三でドリフトを開始。 徐々に水深を上げ、15m ぐらいのところを流れに乗って漂う。

今日はハンマーの気配をひしひしと感じるが中々現れない。 真さんが我々を確認しようと振返った瞬間、 指すと同時に鈴を激しく鳴した。 ハンマーだ!

銀色に輝くハンマーが僕の目で確認できるだけで 20 匹ぐらい。 後で真さんは 100 匹はいたのではないかと言った。 ハンマーは水深 30m ぐらいにいて、 僕達はそろそろ安全停止だから追わないのだろうと思ったが、 真さんは突っ込んで行く。 みんな少しだけ水深を下げハンマーの川を見る。 写真を撮れそうにない距離なので、 ダメもとで一枚だけシャッターを切ったが、 なんとモードが違っていて撮った写真は真っ黒だった。

一瞬写真に気がいってしまったので、 じっくりとハンマーを観察することはできなかった。 よく考えるとトンカチ頭を確認さえしていない。 それだとメジロと一緒じゃん! すぐにハンマーはグランブルーに溶けて見えなくなった。 写真なんか撮ろうとするんじゃなかったかも。

2004/10/03 10:03-10:31 25.5m 24.7C 8kg 神子元
ハンマーの群れ!

二本目

ショップへ戻って昼食を取る。 ウエットを脱ぐと寒く、着ると窮屈で気分が悪くなりそうな状況。 ショップの人にお願いしてドライエリアの部屋から僕のリュックを持ってきてもらい、 ウインドブレーカーを着てようやく落ち着いた。

そして再び船着き場へ。 先発隊が帰ってきた。 4チーム中、3チームが見れたそうだ。 15m と 30m ところにハンマーがいたので、 群れは複数あるのだろうということだった。

船に乗り込み、今回は神子元島のカメ根付近へ。 再び一斉に潜行する。 この地点は、さっきと比べれば流れがないに等しい。 潜行後、ロウニアジの弟のようなアジが 6 匹ぐらいいた。

今回は岩を掴まなくても根に留まっていられる。 目の前を泳ぐタカベやロウニアジの弟を見ながらサメを待つが、 流れが遅い分ハンマーが出る気はしない。

そして根から離れてドリフト開始。 流れが弱いので、乗るというより、フィンキックで泳ぐといった感じ。 別のチームの上空をかすめて行く。 するとそのチームもドリフトを始めた。 15m 横にそのチームを見ながら、ゆっくりと流す。

まったくハンマーの気配がない中、 真さんが再び下を指して鈴を鳴した。 ほぼ上から見るので、さっきとは違ってハンマーは灰色。 6匹ぐらいが何かを目指して泳いで行く。 どうもその周りにもたくさんのハンマーがいて、 見た方向によって見えたハンマーの印象は違うらしい。 別のチームにはハンマーが一匹近寄って来たので、 それに気を取られて群れは見逃したようだ。 今回はまったく写真が取れそうもなかったので、 頭のトンカチを観察することに集中していた。

2004/10/03 13:02-13:34 21.8m 26.1C 8kg 神子元
ハンマーの群れ!

今日は二戦二勝。 雨ときどきハンマー。 本当にラッキーだぁ。 しかし、人は足るを知らざるに苦しむという。 15m にいるハンマーの写真を撮るために、また行くよー。