神子元 (2004/10/17)

2004/10/16

土曜日は午前中からストーンマジックでボルダリングをやり、 新しくできた 4 級を片っ端から登った。 16:00 時に終了して、淵野辺から町田へ。 染野さんを拾う。 東名までの道はすごく込んでいたが、 高速からはスムーズ。

伊豆の海岸線は、伊東辺りに台風の爪痕が残っており、 片側通行だった。 甚大な被害をもたらした台風22号も、 一つだけ手みやげを置いていった。 そう、黒潮だ。 通過前は八丈島の東を北上していた黒潮は、 現在八丈島の西を通過し伊豆の手前で千葉へと曲っている。 サメに出会うための最高の状態だ。

19:30 過ぎに富戸のドルフィンウェーブへ到着。 すでに着いていた tosaka、宮沢さん、 箕輪さんと一緒に通称「海鮮ラーメン」で夕食を取る。 二次会は部屋で赤ワイン。 箕輪さんは、コルク立て教に入会されました。:)

朝少し痛かった喉が、今はのど飴をなめないと苦しいまでになった。 こんなことで明日潜れるのかなぁ?


2004/10/17 神子元 一本目

朝、起きるとやはり喉が痛い。 ひたすらのど飴をなめる。 そして、ドルフィンウェーブの車に乗り込んで南伊豆へ。 行きの道中は寝たことがなかったのだけれど、 今回は寝れた。 喉が痛いせいで何度も起きたから、寝不足だったのだろう。

海游社に着くと時間があまりなく、 慌ただしく準備をして福丸へ乗る。 今日は快晴で心地好いが、台風23号の影響のためか海上はひどくうねっている。 二階にいても波を被るほどだった。 (後で知ったが、神子元ハンマーズは船を出さなかったらしい。)

耳が抜けるか心配だったので、 宮沢さんから点鼻薬を借りて差す。 そして、ガイドの辺さんには 「耳が抜けなかったら一人で上がる」と伝えた。

神子元島へ着き、ギアを装着。 一本目はカメ根に行かないと言っていたのに、 潮の流れから急遽カメ根に変更。 撞木ザメを狙うことになった。

今日のチームは、ガイドを入れて合計 9 名。 150本の僕が一番初心者という精鋭部隊。 攻めるのは必至。:-) テンポよく船から飛び込み海面集合後、一斉に潜水。 精鋭部隊だけあって、みんなスムーズだ。

心配だった耳も何の問題ない。 辺さんはいつものように根づたいに流れをかわしにかかる。 一カ所ひどく流れているところがあり、 身を任せるとヒューンと向うの岩まで飛ばされた。 少し待ってみんなが集合すると、再びドリフトしていく。

流れが速く、撞木ザメは期待できそう。 透明度は20mと抜けている。 いつものようにタカベの壁。 この前見たロウニンアジの弟もいた。

中層を漂い始めてしばらくすると箕輪さんが何かを指さして突っ込んでいく。 ああ、群れだ! まだ潜水 7 分なのでエアーはたくさんある。 撞木ザメは深いが、僕も鈴を鳴しながら群れへ突撃していった。

撞木ザメは 50 匹はいる。 しかも近い。 夢中でシャッターを押すがピントが合わない。 前回の経験からモードがずれているのだとすぐに気付き、 モードを「P」に合わせて近づいてきたサメを撮る。

さらに群れが近くなった。 もう一緒に泳いでいる感じ。 興奮が止らない。 ダッシュしているのでエアーが急激になくなっていく。 後ろを振返ると、みんな見えるところにいるようだ。 エアーとみんなの位置を確かめながら、 サメを撮る、撮る、撮る。 近すぎて枠に収まらないよー。 ああ、トンカチの先についている目で僕を見ていることさえ分る。

約10分ほどの撞木ザメのショー。 一旦 20m ぐらいまで浮上し、辺さんが残圧力を確認。 60だった宮沢さんと僕には上がれと指示を出した。 ゆっくりと浮上し 5m で安全停止をしようとするが、 まったく中性浮力が取れない。 5m のところにいるつもりなのに、 すぐに 10m まで引き下げられてしまう。 うねりの影響を受けているようだ。

船に見付けてもらえるようにフロートを上げる。 座間味で練習しておいてよかった。 中性浮力が取れないので、紐の 5m の部分を握り、 少し沈み気味にしてフロートの浮力と釣合わせて留まった。 3分経ち真上に船がいないことを確認して浮上。 すぐ近くに船が迎えに来てくれていた。 船に上がって一安心。 ギアを外して二階へ行く。

しばらくすると我々のチームも水面に上がってきた。 僕は船の上からガッツポーズ。 みんな水面で笑顔をたたえていた。

撞木ザメ 撞木ザメ 撞木ザメ 撞木ザメ
2004/10/17 9:54-10:16 33.6m 24.2C 8kg 神子元
撞木ザメの群れ! 一緒に泳いだ!

2004/10/17 神子元 二本目

港に戻り、少し休憩。 辺さんから注意点が二つ。

その一:撞木サメを見付けたら突っ込んではいけない。 追わなければ、逆に向うが近寄ってくるので、 もっと長く見れる。 突っ込んでいいのは、 そう指示を出したときだけ(サメが北に逃げていくときのみ)。

その二:ガイドと離れて浮上するときは安全停止は不要。 下手に安全停止をすると漂流の可能性がある。 代りに最後の 10m を 3 分かけて上がり、フロートを立てる。

福丸は再び神子元島へ。 カメ根から潜行するが、流れがない! 透明度も落ちている感じ。 まったくサメの気配がないまま、中層を漂うこと 30 分。 結局サメは出なかった。

2004/10/17 12:02-12:36 22.8m 24.2C 8kg 神子元
何もなし

今年の潜りを締め括るにふさわしい最高のダイビング。 とりあえず写真も撮れました。 来年は 7 月ごろから通おうかなぁ。

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