沼津から黄金崎へは約40km。 伊豆の中央にある有料道路を 3 つつないで、ひたすら南へ。 途中で遅い車に頭を押さえられたりしたけれど、 到着したのは予定していた 9:30 過ぎだった。
軽いブリーフィングの後に、手すりにそって海に入る。 予想以上に寒い。 下を見るとソラスズメやキビナゴいる。 特にキビナゴは、日の光を受けてとても綺麗だ。 少しだけ水面移動して潜行開始。
ウェイトは 4kg だけと簡単に沈んでいける。 ところが、耳が抜けない! 鼻風邪が完治しておらず、 グズグズいっているので、アゴの筋肉を動かすだけだとダメ。 仕方なく少し浮上して、鼻を摘んで強制的に耳を抜く。 うーん。今日は苦しいダイビングになりそうだ。
黄金崎公園ビーチは、 岸に近いところは岩がゴロゴロしており、 その向うが砂地になっている。 その境目を左に進んで行く。
潜行後すぐに、ヨウジウオ、ウツボ、ダテハゼを見る。 最初にガイドが教えてくれたのはヨコシマクロダイの幼魚。 こんなに可愛いのに、成魚はいかめしい顔付きになるのはどういうことだ。
進んでいくとエビと共棲しているダテハゼをたくさん発見。 写真を撮っていると、青白く尾ビレがヒラヒラしたハゼがいる。 あ、ハナハゼだ! なんと、ダテハゼの巣に居候している。 よく見ると、ハナハゼはあちこちにいる。 このビーチはハゼの団地のようだ。
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さらに進むと、他のグループが砂地にカメラを向けて写真をバシバシ撮っていた。 何だろうと思うけど離れているとよく見えない。 しばらくハゼの写真を撮り、 戻ってみると僕達のグループが写真を撮っている。 近づいてよく見るとウミテングのペアだった。 かわいい!
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砂地に一つ岩があり、また他のグループが集まっている。 しかし何なのかよく分らない。 そうこうしているうちに、呼び戻されたので、そちらを見るとネジリンボウがいる。 とっても人に慣れており、30cm まで近づいても逃げない。 かぶりつきで写真を撮る。 これで、今回の目的は果たせた感じだ。 事故でネジリンボウが引っ込んでしまったので、 残念だけと別れを告げて移動。
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岩に戻るとガイドがゴミのような小さいものを指す。 オウモンイザリウオらしい。 え、こんなに小さいの? こんなイザリウオなら、いらない...
さらに進むとコカ・コーラのカンが埋めてあって、何かいるらしい。 でもガイドが指したのが、コカ・コーラなのか、 目の前にいる見たことないハゼなのか分らないので、 目の前のハゼを追跡し、 止ったところを撮る。
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戻ってきてコカ・コーラのカンを見ると、 山吹色のハゼがちょこちょこ顔を出している。 ミジンベニハゼというらしい。 とっても臆病でなかなかカンから出てこない。 被写体にするには小さいので僕は写真を諦めてしばらく待つ。 出てこないので移動を開始すると、出てきた。 遠目にしばし眺めて、岩のある浅瀬へ向かう。
鼻風邪のせいで耳抜きがうまくできないし、 寒さのためかずっと後頭部が痛い。 しかも、空気が胃に入ってしまって吐気がする。 浅瀬を戻ってくるときは、ずっと気分が悪かった。 もうすぐ手すりだというところで、我慢できなくなり、 ガイドに告げて浮上する。 気が付くと寒い海の中に 60 分もいた。 長過ぎるね。
外の空気を吸って一安心。 すぐに上がって、体を締め付けているスーツのチャックを緩め、 温水のシャワーを浴びる。 でも、体の芯から暖まらないので、 長い時間湯船につかっていた。 悪い条件が重なっているので、2本目は潜るのを止める。
弁当を食べた後、 芝生に横になって睡眠。 気が付くと 2 時間寝ていた。 2 本目は沖に出るコースだったので、 ネジリンボウはいないのだろうと思っていたが、 みんなは沖を左に移動し、戻ってきてまたネジリンボウを撮影していたらしい。 潜水時間は 70 分。 長す過ぎない?
ログ付けなどをしていると、黄金崎を後にするのは 17:30 ごろになってしまった。 沼津で昼食を済ませ、 清算のために途中で小銭を作って足柄に集合。 厚木付近が事故で渋滞しているというのに、 また 21:00 に事故が起きたという。 しかし、2車線は流れているようなので、渋滞に突っ込んでいく。 僕達がそこを通るころには渋滞は解消されており、 綾瀬バス停付近が混雑している程度だった。 長津田に着いたのは 22:40。 長旅だったねぇ。