[mew-dist 19520] Re: text/html without charset specification
Shigeya Suzuki
shigeya at example.com
2001年 10月 26日 (金) 05:59:48 JST
>>>>> "kazu" == 山本和彦 <Kazu> writes:
>> タグで区別できないからマシンには絶望的だというのも、広い意味では奇妙な
>> 主張。順序が定義されていれば問題ないでしょ。
kazu> XML の売り文句なので、強く支持するつもりはありませんが、
kazu> - HTML では、順序関係を明示的に示す手段がない
kazu> - 順序に頼ってしまっては、<LI> が 1 つ抜けたら、どうエラー処理
kazu> するの?
kazu> というこでしょう。
kazu> XML は魔法ではないし、巷で騒がれている程すごくはないと思います。でも、
kazu> 厳密なので、エラー処理が楽だということは言えると思います。
これは、すごくXMLの生い立ちに関係することだけれど、XMLって、現実的なレ
ベルで「マシンリーダブル」にしたSGMLだって言うことができて、この妥協が
一番のミソだと思います。
SGMLが失敗した理由の一つは、その複雑さから来ていて、パーサを書くのも、
検証するのもたいへんだった。この点の反省から出ているのがXMLなわけです。
べつにXML自体がすごいわけではないんだけれど、適度な妥協の上に成り立つ
現実的なソリューションとして、比較的受け入れやすいシンタックスの共通
フォーマットを作れる点です。
たとえば、いろんなconfiguration をXMLで書くときめると(これはヒューマ
ンリーダブルかどうか、不明だけど)と、少なくとも、パーサについては、同
じものを使える。構造については「XMLつかってるから」で済み、厳密には
「DTDあるよ」で検証もできる。あとは、セマンティクスだけ決まれば済んで
しまう。
この差は、日々アプリケーション間のAPIやらプロトコルをきめないといけな
い、しかも社内だけとは言えないような立場からは、とてもとても大きいこと
なのです。
XMLを、マシなCSVファイルと思うことでも、ずいぶん違うんです。それだけで
も利用価値は大。
shigeya
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