5:15 に起き、すぐに水着を来て、ダイビングの準備を始める。 上には T シャツではなく、なんとなく Bism のインナーを着てみた。 ダイビングセンターに行って、BC をタンクにセットし、 Exotic がくれた箱にすべてのギアが入っているか確認する。
小舟で沖まで出て船に乗り込むと、 シンガポール人が「ウエイトのベルトがない」とか「箱がない」とか騒いでいる。 結局、出発は 15 分以上遅れてしまった。 これでニタリが見えなかったら目も当てられない。
船は東を目指す。 結構水をかぶるので、インナーを着たのは正解だった。 30分程度かかると言われていたけれど、実際には 20 分ぐらい。 東の島よりも随分手前で停泊した。 シンガポール人のグループが先に入り、 僕達は後からエントリーする。
Toto がブリーフィングを始める。 ニタリのクリーニング・ステーションは、ドロップオフの縁に点在している。 クリーニング・ステーションに行ってしばらく待ち、 現れなければまた次に行く。 ニタリが出たら追い掛けないこと。 こちらがゆっくり動けば、ニタリも友好的。 フラッシュを炊いてはいけない。
ロープを伝って潜行する。 水深 20m ぐらいの海底に着くと、Toto が何かを指さした。 キラリと何かが光る。 Toto はもっと海底に近づいて泳げと指示を出した。 ゆっくり近づいていくと、速いスピードで大型の魚が通り過ぎる。 尻尾が長い。ニタリだ!
こんなに簡単に見れて、なんだか拍子抜けした感じ。 海は白濁しており、透視度は 15m ぐらい。 12m ぐらい向うをニタリが何度も消えては現れる。 デジカメをフラッシュ禁止、速いものモード、速射に設定し、何枚も写真を撮る。 しかし、この透視度では被写体が遠すぎて、よい写真は撮れなかった。
目の前をロウニンアジや大きなタコが通りすぎるが、どうでもいい。 ただただみんなの息遣いだけが聞こえる。 もっと近づきたいので、みんなに目配せしようとするも、 誰も僕なんか見ていないから、結局 12m の距離を保ったままだった。
ニタリがいなくなったので別のクリーニングステーションに向かう。 サワラやカマスの群れが見える。 20m に 30分以上いたので、気が付くと deco が出ていた。 安全停止では、みんなを 5m に残して、一人 3m に浮上し 1 分間待って deco を消す。 そして、また 5m に戻って、みんなと一緒に安全停止。
船上でシンガポール人に聞くと、見れなかったそうだ。 ちょっとの差で運命は分れると改めて痛感した。
朝食を済ませ、2 本目と 3 本目のポイントとなる Gato 島へ行く。 Exotic の船で 45 分の距離。 かき氷のような形は Malapascua の近くからも見える。
Gato 島の島陰に停泊して 2 本目。 ここの主役はネブリブカとウミウシだそうだ。 ネブリブカは格好悪いサメなので実はあまり興味がない。
潜行するとイソギンチャクモエビがいた。 ウミウシも竜の落とし子もカクレクマノミもたくさんいる。 岩の下を覗いてネムリブカを見る。 う、ここのネムリブカは太っていてかっこいいぞ。 このネムリブカなら見る価値はある。
岩影に blue spotted sting ray もいた。 手間のガンガゼがじゃまなので、指し棒でどけていると、 エイは向うを向いてしまったので、ガンガゼなしの写真は諦める。
帰りは右に壁を見ながらゆっくりと浮上。 また結露してしまって最後は写真を撮れなかった。
昼食のサンドイッチを食べて、しばらく休み、3 本目に行く。 2 本目は寒かったので、ウェットの中にインナーも着てみた。 さっきは島に向かって右に進んだが、今度は左。
すぐにセジロクマノミを発見する。 明るいところでみると、セジロクマノミはオレンジに透けていて綺麗だ。 ウミウシも竜の落とし子もたくさんいる。 岩の下のネブリブカは、小判鮫がチョンマゲになっていて、思わず吹き出してしまった。 他の岩の下には、顔がイタチのようなサメもいる。 後で聞いたら Gray Bomboo Shark という名前だそうだ。
この辺りで結露してしまったので写真は撮れない。 ヒラヒラしている魚を見つけたので、他の人に教えてみる。 15cm なので幼魚にしては大きく、ヒラヒラ感は幼魚を保っている感じ。 こんなサイズのコショウダイもいるんだ。
最後に暖かい潮に辺り、結露が解消した。 このダイビングの主役である Spanish Dancer を撮ろうとした瞬間に電池切れ。 なんだかなぁ。
夜は歩いて 5 分程度のところにある Peder Baadsmand に入ってみる。 人が全然いないので大丈夫かと思ったが、 頼んだ料理は全部美味しかった。
主人のおばさんは、 うちに泊るとクラーを完備しているし安いよと言う。 確かにペソで比べると安いんだけれど、 円で比べると手間の方が高いかもしれない。 メールが使えるなら考えてもいいんだけど、 fax じゃなぁ。 部屋は見せてもらわなかったけれど、 建物は島の中では一番新しい感じで小綺麗だった。
浜で夜空を見上げるが、カシオペアしか分らない。 オリオンはどこにいったんだろう?